2014年5月28日水曜日

高齢者の交通事故が増加ー示談交渉の注意点

警察庁が発表した今年の「交通安全白書」によりますと、去年1年間に交通事故で
死亡した人は全国で4373人で、13年連続で減少しました。過去最高であった昭
和45年の交通事故死者数16、765人と比較すると大幅に減少しています。

しかし、65歳以上の高齢者の死者数は2303人で、死者数全体に占める割合は
52.7%とこれまでで最も高くなっています。
高齢者の死者は、▽歩行中が48.5%と最も高く、次いで▽自動車に乗車中が
26.6%、▽自転車を利用中が16.4%です。

急激な高齢化社会を迎え、この傾向は続くものと予想されます。私たちは、今まで
の交通環境とは違った状況が進みつつあることを認識し対応する必要があります。


(示談交渉に際して)
交通事故の加害者になってしまったときは、加入している保険会社が、被害者と交渉をし
ます。
一方、被害者になったときは、ご自身で、保険会社又は保険会社の代理人である弁護士
と交渉することになります。 一度、交通事故示談書に、サインをしてしまうと、これを取り
消すことは相当に困難になります。交通事故の示談交渉には、難しい法律問題を含むこ
とがありますので、一人で判断せず日弁連交通事故相談センターや、弁護士に相談され
ることをお勧め致します。特に、どうしても高齢者の方に、交渉を急ぐ傾向があるようです
ので、十分にご注意をいただければと考えます。

公益財団法人日弁連交通事故相談センター  電話 0570-078325











私も、交通事故問題に取り組んでいますので、どうぞご相談ください。
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弁護士 面川 典子(おもかわのりこ)  http://www.ovlo-law.jp
             電子メール: info@ovlo-law.jp